なぜなぜ分析 問題の原因掘り下げ
なぜなぜ分析の基本
「なぜなぜ分析」は問題に対して「なぜ?」と繰り返し問いかけることで問題を深掘りし、原因(Cause)・要因(Factor)を洗い出したり問題をさらに絞り込むための手法です。
いたって単純な手法ではありますが、MECE「漏れなく、ダブりなく」や6W2Hの思考やロジックツリー、統計手法などとともに活用することで論理的に問題解決の可能性を説明できるようになるための重要な手法です。是非ビジネスや生活の中で「なぜ?」と問いかけることを習慣化し、思考する体力を養ってください。習慣化することで、皆さんの大きな成長につながると確信しています。
なぜなぜ分析の実践法
実践は以下の流れに沿って行います。
- ①【問題やテーマを設定する】
- 深掘りしたい問題やテーマを設定します。
欲張らず具体的な内容ひとつに絞りましょう。
- ②【なぜ? と問いかけてみる】
- 「なぜ?」と問いかけ、問題やテーマの原因や要因を洗い出しましょう。
6W2Hなどで思考を広げ、漏れなくダブりなく洗い出し、まとめるよう心掛けることが重要です。
- ③【さらに なぜ? と問いかける】
- 前段作業で洗い出した原因や要因に対して、再度もう一段階「なぜ?」を問いかけ原因や要因を洗い出します。
- ④【③を繰り返す】
- これ以降は③の問いかけを繰り返します。
「この原因や要因を取り除いたり改善すれば、最初に掲げた問題やテーマがどのくらい解決できるのかが論理的に明らかになる」という段階まで繰り返すことが理想です。
また、洗い出した原因や要因は分類したうえでツリー状に整理するとわかり易くなります。
なぜなぜ分析を行う際には、前述のようにMECE「漏れなく、ダブりなく」や6W2Hの思考やロジックツリー、統計手法などを活用しながらの実践を行ってください。指摘してはまずいことに目をつむっていたり、忖度や責任逃れで意識的に避けて通っている原因があったりすることがよく見られますが、客観的に納得がいくように、以下のポイントでチェックしてみましょう。
実践での注意点
- 論理的に矛盾がなく整理できているか?
- 客観的、中立的に考えられているか?(誰かの主観に偏っていないか、避けたり見逃されている側面はないか?)
- 原因や要因の表現が明確か?(評価を気にしてあいまいな表現になっていないか?)
なぜなぜ分析のまとめ
なぜなぜ分析 とは?
- 「なぜなぜ分析」は問題に対して「なぜ?」と繰り返し問いかけることで問題を深掘りし、原因(Cause)・要因(Factor)を洗い出したり問題をさらに絞り込むための手法
- 論理的に問題解決の可能性を説明できるようになるための手法
- ビジネスのみならず生活においても習慣化し身につけるべき考え方である。
以上